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秋は実りの季節で、多くの樹木が果実をつけます。
中には花粉を飛ばすものもありますので、この時期は春同様、鼻水がぐずぐずしたり、くしゃみが出たり、目を痒がったりするようでしたら花粉症も考えた方が良いかもしれません。
夏の終わり頃から秋にかけて流行する風邪ウイルスの代表格としてはRSウイルスがありますので、ご紹介します。
RSウイルスは呼吸器(気道・気管支・肺)に感染するよく知られたウイルスの一つであり、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の子どもがRSウイルスに感染すると考えられています。
症状は発熱や鼻汁などの軽い風邪症状から重い肺炎まで様々です。
生後6ヶ月以内にRSウイルスに感染した場合には、重症化する場合がありますので注意が必要です。
また、感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する子ども(例えば早産児、生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児)も同様に注意が必要です。
一部の新生児、乳幼児には、RSウイルスに対する抗体製剤の投与が保険で認められています。
そういったお子さんでは、RSウイルス感染症の流行初期に注射をし、流行期も引き続き1か月毎に筋肉注射することで重症化を防ぐことが期待できます。
ここまで、冬→春→夏→秋の順に注意すべき感染症について見てきました。いかがでしょうか?
最後に、季節性はないものの重要な感染症をもう2つと、風邪と症状が似ていて見分けがつきにくいけれど見逃すとやっかいな川崎病についてお話し、この話題について締めくくろうと思います。

肺炎マイコプラズマはウイルスと細菌の間にある一種の病原体で、5~15歳の小児および青年に好発しますが、現在乳幼児など低年齢児童の発病率も高くなっています。
しつこく乾いた咳が続くのが特徴です。
法定感染症ではありません。
だいたい4年周期で繰り返し流行します。
特定の抗生物質が治療に有効ですので、適切に診断をつけることで感染症状を抑えこむことが可能です。
突発性発疹は乳児期に、突然の高熱と解熱前後の全身の発疹を特徴とするウイルス感染症で、原因はヒトヘルペスウイルス6あるいは7です。
高熱にもかかわらず通常子どもは元気ですが、解熱後に発疹が出だすと機嫌が悪くなることがあります。
発熱初期に熱性痙攣をひき起こすことがあり、多くの場合、親御さんや保護者の方はパニックになりますが、その後は通常問題なく回復しますので心配しすぎる必要はありません。
川崎病は1967年に小児科の川崎富作先生が最初に報告した原因不明の病気で、手塚治先生の漫画「ブラックジャック」にも登場します。
4歳以下の乳幼児に多く、全身の血管に炎症がおきていろいろな症状が出ます。
高熱、両側の眼球結膜(目の白いところ)の充血、真っ赤な唇と苺のようにブツブツの舌、体の発赤疹、手足の腫れ、首のリンパ節の腫れの6つの症状のうち5つ以上の症状があれば川崎病と診断します。
小さなお子さんではBCGを注射した場所が紅く腫れ上がることも、特徴的な症状の1つです。
川崎病にかかって一番問題なのは、特に無治療の場合には、一定の割合で心臓を栄養する血管である冠動脈にこぶができてしまうことです。
いずれにせよ診断されたら入院が必要であり、川崎病のお子さんには、まず免疫グロブリンと呼ばれる血液製剤を点滴で投与し、血液を固まりにくくするアスピリンというお薬を内服してもらいます。
子どもの風邪は様々な原因で起こります。
風邪をひかない子どもなんていないのですから、過度に心配する必要はありませんが、もし気になる症状が続くようなら医療機関の受診を勧めます。
この記事が少しでもお母さん、お父さん、また保護者の方の安心につながれば嬉しく思います。
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